日本防寒研究所
耐水圧の目安と選び方|防寒着・レインウェアは何mmあれば安心?【日本防寒研究所】
■ そもそも「耐水圧○○mm」とは?
防寒着やレインウェアの商品ページを見ると、
「耐水圧10,000mm」「耐水圧20,000mm」
といった表記をよく見かけると思います。
この数字は、生地の上に1cm角の筒を立てて、その筒にどれだけ水を入れても漏れないかを表したものです。
例えば「耐水圧10,000mm」の生地なら、高さ10m分の水柱の圧力に耐えられるというイメージです。
……と説明されると、たいていのお客様が
「その筒どこで売ってるねん」「10mって言われてもピンと来ない」
となるはずです(笑)
ですので、防寒服プロとしては、もっとシンプルに
5,000mm → ふつうの雨ならOK
10,000mm → 大雨にも耐える
20,000mm以上 → 登山や本格アウトドア向け
という“目安”で覚えていただくのがおすすめです。
■ シーン別・耐水圧の目安
では、実際の現場や生活の中で、どのくらいの耐水圧があれば安心なのか。
ざっくりとした目安をお伝えします。
1)通勤・街中の雨なら「5,000mm」前後
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雨の日の通勤
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ちょっとした外出
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傘をさして動く程度
「大雨の日はそもそもあまり出歩かない」という方なら、無理に高耐水圧モデルを選ばなくても大丈夫なケースが多いです。
2)仕事やアウトドアで雨の中に長時間いるなら「10,000mm」以上
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雨天でも作業が止まらない現場
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雨の日の屋外イベント・警備
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釣りやキャンプなど、外で長時間過ごすレジャー
座ったり、ひざをついたり、風を受けたりすると、同じ雨でも生地にかかる水圧はぐっと高くなります。
「座ったらお尻から染みてきた」という失敗談の多くは、耐水圧が足りない+体重による圧力が原因です。
3)登山・本格的な山歩きなら「20,000mm」以上が安心
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登山
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高地での作業
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長時間の悪天候が想定される現場
こうした環境では、20,000mm以上の高耐水圧モデルがおすすめです。
山の中では、雨・風・地形の条件が重なって、街中とは比べものにならないほどハードな環境になることがあります。
「一日中雨」「風で雨が横殴り」という中を歩き続けることもありますので、レインウェアにはそれなりのスペックが求められます。
■ 「数字」よりも大事なこと
耐水圧の数字は確かに目安として重要ですが、それだけを追いかければ良いというものでもありません。
1つ目は、透湿性とのバランスです。
耐水圧ばかり高くても、透湿性が低いと中がムレてしまい、汗冷えの原因になります。
「雨には濡れていないのに寒い」のは、汗で濡れたインナーが冷えているから、というケースが非常に多いです。
2つ目は、実際の使い方と環境です。
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濡れた地面に座ることが多い
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しゃがみ姿勢が多い
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雨でも動き回る時間が長い
こういった場合は、同じ「10,000mm」でも、実際にかかる圧力はぐっと高くなります。
逆に、あまり座り込まない・短時間しか外にいないのであれば、そこまで高耐水圧でなくても十分な場合もあります。
■ 防寒着・レインウェアを選ぶときのポイント
防寒服プロとしては、**「どのくらいの雨の中で、どれくらいの時間、何をしているのか」**を基準に選んでいただくのが一番失敗が少ないと考えています。
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通勤・ちょっとした雨 → 5,000mm前後
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雨でも仕事をする・アウトドアを楽しむ → 10,000mm以上
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登山・長時間の悪天候 → 20,000mm以上
このあたりを参考にしていただき、さらに
「防水防寒着にするか」「レインウェア+防寒インナーにするか」
といった組み合わせを考えていくと、ご自身の用途により近い装備が見えてきます。
防寒服プロは、
「働く人に安心を」「過酷な環境でも快適を届ける」
という理念のもと、単に数字の高いウェアをおすすめするのではなく、
「ちょうど良いバランスの一着」を見つけていただくお手伝いができればと考えています。
この「耐水圧の目安」のページが、防寒着・レインウェア選びのヒントになりましたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。































